理系学生の皆さんは、大学に入っていきなりレポートの課題が出た! という人も多いかと思います。そんな方々に私、現役理系学生がレポートの書き方を伝授します。本記事はレポートの構成の練り方になります。Excel、wordを使った、グラフ、表、ページ数といった内容は別にありますので、実際に書く時には、そちらをご活用ください。
レポートの構成
- 表紙
- 目的
- 実験の操作
- 結果
- 考察
- 参考文献
以上がレポートを書く順番となります。場合によっては、2目的と3実験の操作の間に「実験器具・材料」を書くことがあります。これは、教授の指示に従いましょう。特に指示がないときは、入れておいた方がいいです。(多く書いて減点されることはまずありません)
また、文章は「~である。~となる。」という感じで書きます。ですます調にしないようにしましょう。そして、レポート全体を通して箇条書きにならないようにし、数字は半角にすることを覚えておいてください。(実験器具・材料は箇条書きでOK)
構成それぞれの具体例
表紙
表紙の書き方は、以下の項目が基本となります。
- 科目名
- 実験題目
- 実験日
- レポート提出日
- 学籍番号・氏名
- 天候・気温・湿度等
これらを踏まえると、次のようになります。(ほとんど実際に私が使っているものです)
表紙には、ページ数を入れないことを気を付けましょう。
目的
次に、目的の書き始めは次のような表現が一般的です。
「本実験では~を目的とする」 「本実験の目的は、~である」
例. 本実験では、○○液を、××溶液と混合することで起こる変化を観察し、理解することを目的とする。
実験の操作
実験の操作では、実際に行った行動を記述します。このとき、レポートを見ただけで実際に、実験が再現できるように書くと評価を上げることができます。
例. はじめに、200 mLビーカーに○○液を50 mL入れ、ピペットで試験管に、20 mL移す。次に、ピペットを用いて××溶液を3滴入れ、こぼれないように緩やかに混ぜた。そして、~~~
結果
結果については、定量的表現を使うことに気を付けましょう。
- 温度が変化した ×
- 温度が上昇した ×
- 温度はあまり変わらなかった ×
- 温度が2 ℃上昇した △
- 温度が15 ℃から17 ℃に上昇した ○
客観的事実を具体的な数値を用いて表現することを意識しましょう。「温度があまり変わらなかった」は主観的表現であるため考察で書きましょう。(もちろん、証拠となる記録を提示しながら)
考察
ここからは、考察の書き方を詳しく説明します。考察の内容は、以下の3点を考えることをお勧めします。
- 実験の発見
- 実験の誤差
- 発展・活かし方
実験の発見とは、実際に行ったことにより分かったことを結果を用いて説明することです。
例. 実験結果の表1、グラフ2より××と△△は比例関係にあるため、濃度不明な溶液Aは○○だと推測できる。
実験では、操作ミスが付きものです。そのときに、「ミスをしたため、~~」や「操作を間違えた」と書いてはいけません。以下のように書きましょう。
例. 操作②での過程で、こぼして0.1 mL少なくなったとすると、〇〇の値は理論値より××だけ⼩さくなる。そのため、理論値より実験値が⼩さくなった原因は、体積が⼩さくなったことだと考えられる。
最後は、実験の結果を他に活かせるかどうか、を述べます。
例. 本実験の結果より、××物質は~~という性質を持つことが分かる。そのため、△△に用いることで、使う材料を減らすことができる。
参考文献
参考文献は、著者名、書名、出版社、ページ番号を書きましょう。また、インターネットを利用した場合は企業名(サイト名), URL, 参照⽇時を書きましょう。
例. 理系キャット https://cat-rikeiblog.com/ 2024 6月15日 12:32 am
以上がレポートの書き方となります。それでは良きレポート記述時間(地獄)を! 健闘を祈る